ディスクリートトラック方式

富士通や東芝が中心になって製品化を目指していた「ディスクリートトラック方式」のHDDが、来年には市場にでてくるようです。
新世代HDD、富士通・東芝が09年量産 録画機記憶容量、2倍に
思ったよりも製品化技術がうまくいったみたいですね。


ディスクリートトラック方式は簡単にいうと、これまで平板だった記録磁気メディアに溝を作って読み書き精度を上げることにより単位面積あたりの記録密度をあげたものです。
来年時点では3.5inch HDD で2TB程度、2.5inch で 1TB程度のものが出てくるみたいです。
しかし、このディスクリートトラック方式でなくても、現行でも 3.5inch HDD は 1TB に到達しているので、製品レベルではそれほど画期的に大容量になったということではない。
技術的進歩という意味では、昔のMRヘッドとかそれに引き続く読み書きヘッド技術の方が画期的でした。
ともあれ、このように大容量化してゆく HDD ですが、HDDレコーダのような家庭用製品に使われることを考えると、耐障害性がとても気になります。
パソコンを仕事で使っている人や、特にサーバ製品を扱っている人はそうだと思いますが、HDD は必ず壊れるという前提で物事を考えます。
その観点から言うと、HDD レコーダの HDD も必ず壊れる。そこで必要になるのが冗長構成やバックアップになるわけですが、今のところはその辺りをうまく実現している製品が出てきていません。
私が有望そうだと思っているのは、大容量ホームサーバと家庭内LANを使った自動バックアップ方式の標準化。
仕様的には DLNA があるのですが、各メーカはそれを素直に使わなくて、メーカ独自の機能を追加してしまっているので、技術者でなければなかなかマルチベンダで上手に使うことができないのです。
しかし、話を HDD レコーダに限ってしまうと、「ダビング10」やらなんやらで、そもそもバックアップを取るという発想すら制度的に制約されているので、その時点で気持ちが萎えてしまうというのも事実です。