日本の電子ブック市場ですが、携帯向けばかりが伸びていて、専用端末向けはさっぱりだそうです。
その結果、ソニーはパソコンや専用端末向けの電子書籍配信事業から撤退を決めてしまいました。
ちょっと古いですが、2007年11月のインプレスR&D社からのプレスリリースによると、携帯向けがどんどん伸びています。ここには2006年度までしかデータがありませんが、2007年度はこれがより鮮明になっていることでしょう。書籍化された携帯小説が沢山出ましたからね。
若者の活字離れが喧伝されて久しいので、携帯でも活字を読むというのはまだ良いことなのかもしれません。しかし、携帯電話で読むための弊害が心配です。
- 小さな液晶画面という制約から、読みやすい書籍が限定されてしまう。会話中心の短いセンテンスが好まれ、長文を読む能力が失われる。
- 無料で提供される新作人気小説ばかりが読まれるようになり、文学の多様性に気がつかないか、多様性が失われる可能性がある。さらに古典的名作がますます読まれなくなる。
個人的には紙媒体の書籍が相変わらず好きですが、Amazon の Kindle みたいな端末+サービスが登場すれば、携帯でしか小説を読まないという風潮はなくなると思うのです。
これまでの日本の電子ブックリーダは、端末の操作性の悪さもそうですが、サービスもいまいちでした。何しろ読みたくなるようなコンテンツがないのですから。
ちゃんと読みたくなるコンテンツさえ提供できれば、日本語版 Kindle は絶対に成功すると思います。
携帯小説のメインユーザである10代の子供たちに、今読んでいるのよりももっと面白い小説を読んでもらうためにも、早く日本語版 Kindle が登場することを願います。