TLDの自由化

ドメイン名の第1階層にあたる TLD が自由化されることに決まったようです。
ICANNの Announcements より「Biggest Expansion to Internet in Forty Years Approved for Implementation
これまでは、.com とか .net のように、21個に制限されていたトップレベルドメインが、2009年の第2四半期頃から、自由に取得できるようになるとのこと。
正直言って、その必要性が全く理解できなくて悩んでいます。


確かにこれまで、TLD が制限されていたために、例えばツバルの .tv がテレビ放送局用に使われるなど、本来とは違った使われ方をしてきました。
あと、全然商用じゃないのに .com を使っていたりもしました。
これに対して、これまでいろいろな TLD を追加する検討が進められていることは知っていました。
例えば .biz とか。
しかし、ここまで完全に自由化に踏み切るとは、全く予想していませんでした。
今年のエープリルフール RFC 5241 では、「IETFのプロトコルに関する命名権」というのがジョークとして発表されましたが、今回の ICANN の決定はそれに近い愚挙ではないかと思います。
ドメイン名ビジネスという点では資金が潤うでしょうが、エンドユーザに全く利点がありません。
むしろ、紛らわしいドメイン名が増えることによる弊害の方がずっと大きいのではないでしょうか。
今回の発表では多言語化にも触れていますが、それがほとんど使われないことは、日本語ドメインが全く流行らなかったことで証明済みでしょう。
今回の変更を受けて、いろいろな作業が随所で発生すると思いますが、その人手をもっと他のビジネスに回すべきではないかと考えます。
少なくとも IPv6 のデプロイの方が遙かに優先順位が上でしょう。