アクセシビリティ

2008年6月の情報処理学会誌の特集は「多言語自動通訳技術の実現に向けて」でした。
逐次通訳はずいぶんできるようになったけれど、同時通訳はなかなか難しそうですね。
TOEIC 600点くらいのレベルの会話が目標というのも判りやすくて良いけれど、それでは観光旅行には使えても、ビジネスではまだまだ自力で英語を喋らないといけないと言うことなのでしょう。
それよりも今回は解説記事の「インターネット環境におけるアクセシビリティ」が為になりました。


インターネットのアクセシビリティというと、W3C の WCAG1.0(Web Content Accessibility Guidelnes 1.0)までしか追えていなかったのですが、その続きの話がしっかり書かれていました。
当時は HTML を如何に文法に則って書くかに気を配っていましたが、今ではそれに加えて PDF, Javascript, Flash, AJAX, 動画、仮想空間(セカンドライフとか)まであって、いずれもアクセシビリティに問題があるそうです。
ガイドラインは整備されつつあるけれど、コンテンツ制作者がガイドラインの存在すら知らないと言うのが実情らしいです。
最近、デジタルデバイドという単語はあまり聞かなくなりましたが、実は Web ページがリッチになればなるほど、障害者にとって厳しいことになるわけです。
この解説記事は日本IBMの方たちが書かれていますが、そういえば以前、「ホームページ・リーダー」というのがありました。視覚障害者のために Web ページを読み上げてくれるものです。
こういう障害者向けのブラウザが、新技術にキャッチアップするには相当の時間がかかるし、そもそもそれらのコンテンツがアクセシビリティに配慮していなければ、どうやっても読み上げることができないのです。
最近はFlashだらけとか、文書でも PDF だけというサイトが結構あります。
見た目だけではなく、情報を届けるという気持ちを持ってコンテンツを制作したいものです。